毒親ってなんだろう?その特徴と見分け方

最近だんだんと注目をあび始めた「毒親」。まさに毒親に育てられたという人から、そんな言葉まったく聞いたこともないという人まで様々だと思います。まずは、「毒親」というものの説明から始めたいと思います。

毒親とは、簡単に言えば、子どもの健やかな成長を阻む親のことです。身体的・性的な暴力やネグレクト(養育放棄)などの従来の虐待に当たるものも、もちろん毒親に該当します。しかし毒親は、それらの比較的分かりやすい虐待だけでなく、もう少し周囲の目に見えにくい親子関係の問題にまで範囲が及びます。

たとえば、「子どもが傷つくような言葉を繰り返し言う」とか、「子どもの意思を無視して習い事をやらせる」とか、「夫婦関係や嫁姑関係の愚痴を子どもに延々聞かせる」とか、「子どもがバイトや仕事で稼いだお金を親がギャンブルやアルコールに使う」というようなものも、それによって子どもが心理的な負担を感じているならば、毒親に当たる可能性があります。

ここまで読んで、「子どもに夫のちょっとした愚痴も言っちゃいけないの?」とか「子どものためを思って習い事をさせることもダメなの?」と疑問に思った親御さんもいるかもしれません。もちろん、一切だめだというわけではないのでご安心ください。子どもにとって負担に感じることをまったくしないでいられる親は、おそらく一人もいないのではないでしょうか。親と子どもは産まれたときが初対面で、そこからお互い手探りで親子関係を築いていくわけですから、いろんな気持ちの行き違いや喧嘩なんて、あって当然です。肝心なのは、子どもが親に自分の気持ちを遠慮なく伝えられること、そして、親が子どもの意見を聞いて言動を改善できることです。

したがって、先ほどの例で言えば、母親から夫(子どもにとっては父親です)の愚痴を聞かされていた子どもが、「お父さんの悪口をお母さんから聞くのは嫌だよ」と言うことができて、言われた母親も「それもそうだね。ごめんね」と言って愚痴を止められればよいわけです。毒親の場合、こうシンプルにはいきません。

「どうしてお母さんの気持ちを分かってくれないの?」「お母さんの味方をしてくれないなんてひどい!」「あなたもお父さんそっくり!」などと、一転、子どもを責めはじめます。こういうことが繰り返されると、子どもは責められるのが嫌で、聞きたくない愚痴をひたすら我慢して聞かざるを得なくなります。親には自分の気持ちを言ってはいけないんだと思ってしまいます。

子ども側がまったく負担に思わず聞き流せるならいいのですが、なかなかそうもいきません。これは経験していないと想像しにくいかもしれませんが、親が不仲であることって、子どもにとってはけっこうキツイものです。ましてや、片方の親からもう一方の悪口をずっと聞かされ続けるのは、たまらないものがあります。

これは毒親の一例ですが、毒親は往々にして夫婦関係がうまくいっていないことが多いです。社会の中の最小単位は家族ですから、小さな子どもは親を見て人間関係の基礎を学びます。毒親家庭の場合、その学びができないため、学校や社会での人間関係がうまくいかず、いろいろな問題を抱えやすくなってしまいます。親から独立してからも、その影響に苦しめられ、生きにくさを抱えている人が少なくありません。こんなふうに、子どもの人生まで支配してしまうのが毒親の恐ろしいところです。

生きにくさを感じているけど、私の親も毒親なのかな?どうしたらいいんだろう?という疑問が出てきた人もいるかもしれません。次の記事では、そのあたりをさらに詳しく説明していきます。

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