結婚・出産・育児がきっかけで親の異常性に気づくことも多い

うっすらと親に対する違和感や嫌悪感を持ちつつも、どこの親もこんなもんかなと考えて普通に暮らしてきた人の中には、結婚や出産など人生の大きなイベントのときに初めて決定的に親の異常さに気づくことになるケースが少なくありません。

特に、過干渉タイプの毒親は子どもの結婚相手に激しくダメ出ししたりします。相手に明らかな欠陥があるわけでもないのに、どんなに話し合っても結婚を許してもらえないばかりか、相手の悪口三昧かと思えば、「今まで大事に育ててきてあげたのにそんな人と結婚するなんて…お母さんを見捨てないで」と悲劇のヒロインのように泣く母を見て、うっすら抱いていた親への違和感が初めてはっきりとした輪郭を持って感じられたりします。

結婚が決まったとしても結婚式のやり方や引き出物一つに至るまで口を出したり、相手の両親にまで失礼な口をきいたり、逆に「うちの娘はバカですから~」「なんでこんな子と結婚しようと思ったんですか?」などと、謙遜の域を超えるほどの子どもの悪口を言ったりします。結婚準備だけでも大変なのに、毒親の対処までとなるともう疲れ果ててしまいます。

さらに妊娠や出産・育児となると、いよいよ毒親の本領発揮です。妊娠中の生活にもうるさく口を出してきたり、「つわりなんて甘えだ」「出産って大変よ」「障害児がうまれたらどうするの?」「あんたに育児なんてできないよ」など、今後が不安になるようなことを言います。妊娠中や産後はホルモンの関係で感情が不安定になりやすいので、こういう言動でマタニティブルーが酷くなりかねません。産後うつ病になってしまう危険もありますから、親が負担になっていると感じたら、すみやかに距離をおくようにしましょう。

里帰り出産も、毒親に気づく大きなきっかけになります。産後の身体を休めるために里帰りしているのに、逆に家事をやらされたり、赤ちゃんを独占されたり、母乳が出ないことを責められたり、ありとあらゆる手法で毒を発揮してくれます。ゆっくり休めないと思ったら、予定の里帰り期間を早めてでも毒親から離れることをおすすめします。産後の負担は一生引きずるとも言われていますし、あなたの大事な心身を守ってあげてください。

育児をしていく中で、自分がどうやって育てられたか、忘れていたことまでふと思い出すことはよくあります。一般的には、親になって初めて親のありがたみが分かるなんて言いますが、毒親育ちは親になって改めて親の酷さを思い知ることになります。子どもってこんなに可愛いのに、なんで私の親はあんなにひどいことができたんだろう…と理解しがたい思いが湧き上がる人も多いでしょう。

やっぱり私の親はおかしいのだ、私の人生の邪魔になっていると確信したら、日常会話の中で気持ちを伝えることから始めて、対決したり疎遠になったりしつつ、最適な距離をはかっていきましょう。暴力など誰の目にも分かるような虐待ではなく、一見愛情に見せかけた毒だったりすると、自分がされてきたことの本質に気づきにくく、大人になるまで分からなかったりすることはよくあります。気づいた時がスタートです。人生は親のためではなく、自分のためにあるのですから、自分が良いと思える方向に進んでいきましょう。

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