過去の失敗から学ぶ、パートナーとなる人の選び方、付き合い方

毒親育ちの人は、恋愛において大きく分けてふたつのパターンに分かれるようです。ひとつは、人と関わるのが怖くて恋愛なんてできないタイプ。もうひとつは、自分を必要としてくれる人が欲しくて、パートナーが欲しいタイプです。

初恋の相手と結婚する人はごく少数ですから、恋愛に失敗は付き物なのは毒親育ちに限ったことではありません。毒親に育てられた人は、本来は親からもらうはずの愛情が足りていないぶん、パートナーから愛されることが回復の鍵なので、誰だって失敗しながら最適な相手を見つけるのだと割り切って、恐れることなく恋愛してみてほしいと思います。

毒親育ちにありがちな恋愛の失敗としては、相手との距離がうまく保てないというのがあります。毒親を持つ子どもは、世界で一番、無条件に愛してくれるはずの親ですら自分を愛してくれなかったのに、他人が愛してくれるはずがないと無意識的に思い込んでいます。なので、好きだと言ってくれる相手がいても、「私なんかを好きだなんて、この人、頭がおかしいのかなと思った」という人もいます。「私の良くないところをまだ知らないから好きでいてくれるだけで、本当の自分を知られたら嫌われるに違いない」とさえ考えます。

そして、わがままを言ってみたり、振り回してみたり、浮気してみたり、次々と良くない行動を起こし、あえて嫌われようとします。「愛してもらえない」という慣れ親しんだ状況に戻ろうとするわけです。好きになってしまってから嫌われると、ものすごく辛いので、先に嫌われておこうという心理も背景にあります。

それでも嫌われなかった場合、今度は一転して距離を詰めすぎる傾向があります。電話やメールが頻繁にないと不安だし、いつも会っていないと不安に感じます。「重たい」という理由でフラれてしまうパターンはけっこう多いです。親からもらえなかった愛情が欲しすぎるせいで、相手の状況を考えられなくなってしまうのです。

これは毒親育ちにとてもよくある失敗例なので、やってしまった人は、次からは気を付けるようにしましょう。本来親に求めるべきものをパートナーに求めてしまっているのだという自覚を持って、自分の気持ちを整理してみると効果的です。振り回したくなったり、不安で仕方なくなったりした時は、毒親のことを伝えつつ、素直に話してみるといいと思います。コツは、感情をできるだけ抑えて冷静に話すよう努めること。感情があふれてしまったとしても、抑えようという努力が見えるだけでも、これまでとは伝わり方が違うはずです。

毒親のことは言えないという人もいますが、ゆくゆく結婚となった場合、隠したままでいることは不可能と言っていいと思います。しかし相手が一般的な家庭で育った人の場合、毒親のことを話してすぐに理解してもらえることはまずないと思った方がよいでしょう。外面が良かった毒親が、結婚して何年か経ってからうっかり正体を現してくれて、ようやく理解してもらえたというケースもあります。かといって、毒親のことを話さないでいるということは、あなたの大事な部分を知らせないままでいるということなので、後からあなたが辛くなってしまう危険があり、やはり望ましくないと思います。

話してすぐにはわかってもらえなくても、繰り返し話すことで伝わることもあります。将来ずっと一緒にいたいと思えるような相手なら、あきらめないで毒親のことを分かってもらえるよう伝え続けるとよいでしょう。

パートナーは、あなたの失われた尊厳を取り戻させてくれる大きな力を持っています。試行錯誤しつつ、素敵な相手と良い関係を築いていってほしいと思います。

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