これ以上傷つきたくない!二次被害を防ぐには

性的虐待を受けていた子どもは、なぜか痴漢に遭いやすかったり、セクハラやレイプなどの性的被害にも遭いやすいと言われています。また、毒親から酷い言葉を言われ続けた人が、親のことを誰かに相談したときに、「そこまで言われるなんて、あなたにも原因があるんじゃないの?」「もう大人なんだから、いつまでも親のせいにしないで」などと言われて、余計に傷つくこともよくあります。

このように、親によって受けた第一の被害があり、さらに親以外の人からも傷つけられることを、二次被害といいます。ただでさえ辛い思いをしているのに、さらに二次被害までとなると、ますます回復に時間がかかることになり、相当なしんどさを抱えることになってしまうので、可能な限り二次被害を予防したいものです。

親によって傷つけられた人は、自尊心や自己肯定感を持つことが難しくなってしまいます。人間はこの世に生まれて日々親に愛されて大切に育てられることによって、自分自身が愛される価値のある存在なのだという学習をしていきます。この、自分には生きているだけで価値があると信じていられる気持ちを、自己肯定感といいます。逆に、親に愛されず、否定的な言葉や態度ばかりにさらされて生きていれば、自分には愛される価値がないのだと学習してしまいます。

このように、毒親に育てられると、自己肯定感が持てない人間になってしまい、親ですら愛してくれなかったのだから、他人が自分を良く思ってくれるはずがない、傷つけられても仕方ないと考えてしまがちです。常にターゲットを探している性犯罪者などは、異様に敏感な嗅覚を持っていますから、毒親育ちが自分に価値がないと考えていることは見抜かれてしまいやすく、ターゲットになってしまうこともあります。被害に遭っても、自分が悪いと考えがちなので、気が弱そうで警察にも誰にも言えないだろうから捕まることもないだろうと、狙われることになってしまいます。

また、とても悲しいことなのですが、毒親育ちの子どもにとって、性の対象にされたり、暴言を浴びせられたりするのは、唯一親の役に立てていると実感できる瞬間でもあるため、他人から同じように酷い扱いを受けると、傷つきつつも自分がこの世に存在していい理由がそこにあると感じ、逃げられない(傍から見れば、自らそっちへ行っているようにさえ見える)という複雑な構造があります。

二次被害を防ぐには、自己肯定感を養うのが一番です。社会の中で生きて徐々に自信をつけたり、信頼できるパートナーや友達と良い関係を築いていく中で、少しずつ自分にも生きる価値があるんだと実感できるようになっていきます。しかし、これにはなかなか時間がかかります。

短期的に二次被害に遭わないようにするには、やはりじゅうぶん信頼できない相手には、毒親のことはあまり深く話さないようにすることです。つけ込まれ得るような弱みを見せないようにします。セクハラや痴漢など、不当な扱いを受けていると思ったら、私が悪いんだから仕方ないと考えてしまわないで、相談機関や警察に訴えましょう。

そのうち、自己肯定感がじゅうぶん機能するようになれば、誰かに責められるようなことを言われても、不思議なほど気にならなくなります。こうなれば、もうかなり毒が抜けたと考えていいでしょう。今はとても辛いとしても、誰でも必ずいつかはこの段階まで来られます。希望を捨てないでくださいね。

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