対決してみよう!克服の第一歩はここから

毒親から心理的に独立するために避けては通れないのが対決です。まともな家庭に育った人の中には「どうしてわざわざ対決するの?もう大人なんだから過去のことは忘れて、うまく付き合えばいいのに」とお思いの方もいるでしょう。毒親の影響は、大人になったからといって簡単に忘れられるほど甘いものではありません。

親から人間関係の基礎を学べず、自分の気持ちを言えないように支配されてきた子どもは、人間関係をうまく築くことがとても苦手です。学校や会社で浮いてしまったり、いじめられることも多いです。人間関係の問題はとても大きなストレスですから、うつ病など心の病に発展することも多々あります。結婚や出産という本来幸せなライフイベントも、どうせ無理だと諦めてしまったり、うまくいかなかったりします。毒親と離れて暮らしていたとしても、人生全体を支配されてしまっているのです。この辛い状況を打破するには、やはり毒親と対決するしかありません。

対決にはとても大きなエネルギーを使います。まだそれに耐えられないかもしれないと思う人は、時期を見極めた方が良いでしょう。サポートしてくれるパートナーやカウンセラーがいて、たとえ対決の結果が良くないものでも何とかなると思える人、そして、過去から現在までの毒親の諸々の酷い言動は自分のせいではないと確信を持てている人なら、対決の時がきていると言えます。

対決の方法は、直接会って話すか手紙を書くかのいずれかが望ましいです。

暴力を振るわれる危険がある場合は、手紙の方がよいでしょう。その危険がなくとも、手紙なら受け取った側も何度も読み返せるし、何より自分が手紙を書くという行為を通して、過去に起こったことや気持ちを整理したり、文章に表現することで癒される効果もあります。メールや電話よりも、自分の手で書く方が効果的です。

直接会って話す場合、事前に会話のシミュレーションをしておきましょう。辛かった自分の気持ちを話しているうちに涙や怒りが出てしまうのは仕方がないことですが、決して激高しないよう、毒親を責めるというより自分の気持ちを伝えるという心づもりで臨みましょう。手紙を送って読んでもらってから話し合うのも良い方法です。

頑張って気持ちを話しても、毒親がすんなり自分の非を認めることは、まずありません。「そんなこと忘れた」「あの頃はこっちも大変だったのよ」「せっかく育ててやったのに恩知らずめ!」などは、対決の時によくある毒親の反応です。こういう反応が返ってくるであろうことを知っておき、それに対応する言葉を考えておきましょう。

おすすめなのは、「そっちは忘れても私は覚えてる」「大変だったのはわかるけど、私も辛かった」「育ててくれて感謝もしてるけど、傷ついているのも事実です」というように、毒親の言うことを受け止めつつ、自分の主張をできるだけ冷静に繰り返すことです。そして過去のことだけではなく、今どうしてほしいのか(謝ってほしい等)も伝えます。さらに、これからどうしてほしいのかという未来への要望も伝えます。

結局分かってもらえず、新たに酷い言葉を投げつけられて終わってしまったとしても、落胆しないでください。対決しようと思えただけでも、あなたは既に回復の方向へ確実に進んでいるのです。自分の気持ちを伝えることができたなら上出来です。

1回の対決で毒親がすっかり良い親に変化するという奇跡はまずあり得ませんが、エネルギーがあるなら何度か繰り返し対決して、徐々に関係を改善していけたら成功です。しかし毒親の態度が全く変わらないか、さらに酷くなったという場合は最終手段の絶縁を考えてみるのも手です。

Categories: archive